主体的輪郭

2020.8-2020.10

この作品は、固定された円盤の回転運動のみによって、いかに多様な動きを表現できるか、というモチベーションから制作しました。制作する中で、生態心理学者のジェームズ・ギブソンの言うように「動き」によって世界から輪郭を知覚するということを、この作品によって端的に表現できるのではないかと考えました。この作品における動き・風景の輪郭は、ただ回転する円盤という存在の「関係性」の中から私たちが主体的に見出しているものでもあります。

コロナ禍において、夥しい量の情報をデバイスの画面から受け取っていると、見る対象と私の中にあるそういった力学を忘れがちになります。敢えて情報を絞った上でリアルな回転運動という動作の中で様々な動きや風景を描写することで、私たち自身の輪郭を見出す力に目を向けることが目的です。

タイトル:主体的輪郭
制作期間:2020.8-2020.10
役割:企画・制作・展示
使用ツール:Max MSP・Processing・Arduino